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3部作を17年前の旅の記憶とともに楽しむ——『ダ・ヴィンチ・コード』『天使と悪魔』『インフェルノ』

体調が悪い日と飛行機の長旅は、映画を観るきっかけとしてとても良い。しかし体調の悪い日にまったく新しい映画を観るには気力が少し足りないので、過去に見た映画を見直すのにちょうど良い。今回は、ダン・ブラウン原作の『ダ・ヴィンチ・コード』を見返すとともに、続編の『天使と悪魔』『インフェルノ』まで見通すことが出来た。

「天使と悪魔」は17年前のヨーロッパバックパッカーで味わった一冊だった

2009年、大学院を卒業して就職するまでの50日間でヨーロッパをほぼ一周するバックパッカーをやったのだが、そのとき途中のユースホステルでもらい受けて読んだ本が『天使と悪魔』だった。「イタリア、特にローマの、行ったことのある場所がどんどん出てくるから面白いよ」と、そのときの同室の旅行者が教えてくれたのだった。実際に読み進めると、サン・ピエトロ大聖堂や広場、パンテオンといった、自分が実際に歩いた場所が次々と出てきて、旅の記憶を追体験しているような感覚があってワクワクした。

映画を観るのは今回が初めてで17年ぶりの体験だったわけだが、月並みの感想として「またローマ、イタリアに行きたいな」と強く思った。コロナ以来外国旅行熱が冷めていたのだが、少しだけ熱を取り戻した感じがする。

ナヴォーナ広場 劇中でも登場したナヴォーナ広場。2009年撮影

ダ・ヴィンチ・コードは、詳しくないと置いていかれる

『インフェルノ』もこの流れの延長線上にある。イスタンブールが登場するのだが、自分が行ったことのある街がまた画面に映り、トルコの街の空気感・匂い・色合いを思い出させてくれた。中身についても、3作の中でいちばん楽しめたのはこの『インフェルノ』だった。他の2作に比べてサスペンス性・ミステリー性が一段深まっている感じと緊張感がある。逆に『ダ・ヴィンチ・コード』は、カトリック・キリスト教にまつわる話がかなり濃い。この手の話に興味がないわけでも知らないわけでもないのに、それでも少し置いていかれる感覚があった。

電車通勤の時間を映画鑑賞に使う新たな試み

『天使と悪魔』の後半、『インフェルノ』は体調もややもどった、出勤の電車のなかで鑑賞した。なるほど、これは見たくもないYouTubeやウェブニュースを観るよりもよっぽど充実しているし、片手では難しい紙の本よりもお手軽である。新しい習慣として、しばらく続けてみたい。


CC BY-NC 4.0

この記事は CC BY-NC 4.0 ライセンス(表示・非営利)で公開しています。

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